初乗車の中国高速鉄道で深圳から開平へ/2025中国の旅-5

朝6時過ぎ、ホテルをチェックアウトして深圳北駅へ向かいます。
道中のスタンドで、できたての包子(パオズ)が売られていたのでいくつか購入。
食べ歩きながら駅を目指します。
3つ買って5元(1つ1〜2元程度)という安さには、本当に驚かされます。

深圳北駅_駅構内

ホテルから歩いて20分弱で深圳北駅に到着。
午前7時前だというのに、構内はすでに多くの人で溢れかえっており、「さすが中国」と感じる活気です。

深圳北駅_発車案内

今日向かうのは、広東省の開平です。
深圳北駅からまずは広州南駅へ。そこで列車を乗り継ぎ、開平南駅を目指すルートです。

列車のチケットはTrip.comでで購入しておきました。
eチケットなので紙の切符を発券する手間がなく、そのまま乗り場へ向かえるのが非常に便利です

電光掲示板で広州南駅行きの列車を確認し、指定のA1/B1ホームへ行くと、そこにはすでに長い列ができていました。

改札が始まりました。
eチケットはパスポート情報と紐付けられているため、ゲートでパスポートをかざすだけでスムーズに通過できます。
日本の新幹線はネット予約をしても駅での発券が必要なケースがあるなどルールが複雑ですが、こうしたデジタル化の面では、中国の方がかなり先を行っていると感じます。

深圳北駅_復興号

ホームに降りると、乗車する車両が入線してきました。
中国の高速列車といえば白と青のイメージでしたが、この車両はグレーを基調に黒と赤のラインが入っており、洗練されたデザインが「高速列車」らしい雰囲気を醸し出しています。

G6226_車内

2等車の車内は2人掛けと3人掛けのシートが並び、日本の新幹線に似た造りです。

G6226_座席

座席にはリクライニング機能があり、座り心地も日本のものと大差ありません。
コンセントは見当たりませんでしたが、USBの充電ポートは備わっていました。

発車のアナウンスがなかったため気づきませんでしたが、列車はいつの間にか深圳北駅を滑り出していました。
広州南駅までは約40分の旅です。
走り始めて驚いたのはその静音性の高さ、走行音はほとんど聞こえず、揺れも最小限です。
新幹線に引けを取らない、非常に快適な乗り心地でした。

途中1駅に停車し、定刻通りに終着の広州南駅に到着。

ここで開平南駅行きに乗り継ぎますが、乗継時間はわずか15分。
広州南駅は深圳北駅よりもさらに巨大なため不安でしたが、案内表示に従って進むとスムーズに次のホームへ辿り着けました。

次の列車は始発だと思っていましたが、他駅からやってくる直通列車のようで、発車5分前に入線してきました。

乗車するのですが、昔の中国の鉄道といえば、乗る人と降りる人が入り乱れて大混乱…というイメージでしたが、今は違います。
降りる人を待ってから整然と乗車する列が進み、マナーの向上を実感しました。

席を見つけるとすぐに広州南駅を発車、目的地までは約40分です。
座席仕様は先ほどと同じで、リクライニングもあり快適です。
車内は先ほどより多少賑やかですが、日本の行楽地へ向かう列車と同じような雰囲気で、不快なほどではありません。
乗車マナーも含め、「ルールが守られる国に変わったんだな」としみじみ感じました。

途中3駅に停車し、時刻表通りに開平南駅に到着。見送った列車から出口へと向かいます。
中国の駅は出発と到着の動線が完全に分離されているため、案内に従って迷わず外へ出られました。

開平南駅_駅舎

駅の外に出てまず圧倒されたのは、その建物の巨大さです。
街中にあった深圳北駅では気になりませんでしたが、周りに何もない開平南駅ではそのスケールが際立ちます。
昨年訪れたラオス・タイ鉄道のビエンチャン駅もそうでしたが、中国が関わる鉄道駅は巨大に造る傾向があるようです。

初めての中国高速鉄道は、驚くほど快適な移動でした。
車内は清潔で時間は正確、「中国の鉄道はここまでレベルが上がったのか」というのが率直な感想です。
料金も深圳北から開平まで2等車で約3,800円と、距離を考えれば格安。
Trip.comを使えば日本語で予約でき、発券不要でパスポートのみで乗車できるお手軽さも魅力です。
最後に中国で列車に乗った2004年、予約に四苦八苦していたあの時代は何だったのかと言いたくなるほどの激変ぶりでした。

帰りも開平南駅から広州南駅まで高速鉄道を利用するのですが、2等車が満席だったため1等車を予約しています。
2等車との乗り比べが今から楽しみです。

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