タイ国鉄メークローン線に乗車するも人身事故に巻き込まれる/2022_タイ、モルディブの旅-4

メークロン線 車両
バーンレーム駅

マハーチャイからの渡し舟に乗って対岸に渡り、そこから歩いてメークローン線の始発駅バーンレーム駅までやってきました。
メークローンからの列車はまだ到着しておらず、駅は静まり返っていました。

タイ国鉄車両案内

時間があったので、駅に掲示されていたポスターを眺めていると、タイ国鉄の列車設備紹介のポスターが張られており、そこに1等寝台、2等寝台の車両の中に「JR-WEST」と書かれた文字がありました。
JR西日本で使われていた寝台車両がタイの地に渡っていて、1等寝台は個室タイプ、2等寝台は日本でB寝台車と呼ばれていた2段式の寝台車だそうです。
ブルートレインがタイで走っているというのは聞いたことがあったのですが、現役だったのですね。
youtubeで最近乗った方の動画があがっているので、間違いないですね。
日本ではブルートレインに乗ることはできませんが、タイで走っているのなら、機会があったら乗ってみたいですね。

メークローン線_時刻表

メークローン線に話を戻して、時刻表では10:00到着予定となっているので、もうすぐ到着するはずです。
時刻通りに走ることが珍しいタイの鉄道ですが、この線は、バーンレームとメークローンを行き来するだけの単純な路線なので、遅れてくることはないだろうなと思っていると、列車の音が聞こえてきました。
時刻通りにメークローンからの列車がやってきました。

メークローン線_車両

メークローン線の車両はマハーチャイ線と同じタイプの車両です。

メークローン線_車両車内

車内もつり革の形状が違うのと、座席がプラスチックになっているところ以外は、マハーチャイ線の車両と同じ感じです。
プラスチックの座席なので、長時間座っているとお尻が疲れてきそうな気がしますね。

発車予定時刻の10時10分になり、列車はメークローンへ向けて動き始めました。
発車後すぐにタイらしい寺院を右手に見ながら、寺院が過ぎると緑広がる風景の中を走って行きます。

緑広がる風景の中を走ること10分、突然汽笛がなり、列車がスピードダウンし始めました。
その時でした、1台のバイクがひっくり返っていて、ヘルメットをかぶった人が倒れているのを見てしまいました。
列車とバイクが接触したようで、人身事故発生です。
スピードダウンした列車は停車してしまいました。

数少ない乗客も何があったんだと窓から見ています。
バイクが倒れていたところから100m以上離れているので、様子は見えませんが、人が集まって来ているのは見ることができました。
日本だと、車内放送がありますが、ここはタイのローカル線、そもそもこの車両にそんな設備があるかもわかりませんし、タイ語で放送されたところで、何言ってるかわかるはずもありません。

しばらくすると救急車がやってきました。
事故現場のほうを見ていると、救急隊員らしき人が出てきたのですが、何か手当をしているという様子ではありませんでした。
しばらくすると、バイクと人が倒れていたあたりにブルーシートのようなものをバサッとかけてしまいました。
それって、そういう事なのか…。
あまりの雑な対応にそうとしか思えないのですが、真相はどうだったんでしょうか?

2台目の救急車が前を通り過ぎたのを見かけたタイミングで、汽笛がなって列車が動き出しました。
事故発生からわずか30分ほどでの復旧、日本では考えられません。
警察が来ている様子はなかったし、日本では警察の現場検証が終わらないと復旧しないはずです。
さすがタイといったところって関心している場合じゃないような気もしましたね。

メークローン線_車窓2

列車は何事もなかったかのように、メークローンへ向けて走って行きます。
田園風景広がる風景が続いていたのが、街の風景に変わりだし、建物が多くなり始めました。
終点の手前の駅で、観光客が乗ってきて、静かだった車内が少し賑やかになりました。
列車からメークローン市場を見ようという事なんでしょう。

メークローン線_車窓3

終点のメークローンに近づき、列車はスピードを落としました。
多くの車やバイクが待つ踏切を過ぎるとメークローン市場の中を走り始めました。
列車を撮る観光客の姿も多く見ることができます。
店の折り畳みの屋根を支える店主の姿、写真からもギリギリの位置まで引いているだけというのがわかります。
窓から手を出せば、簡単に触ることが出来る近さです。
この後、市場に立って列車を見ようと思っているので、どれだけ近いか体感することになるのですが、車内からでも近さが実感できました。

メークローン線_車両2
メークローン駅_2
メークローン駅_3

メークローン市場をゆっくりと通り抜けると約30分遅れで終点のメークローン駅に到着しました。
駅は、マハーチャイ線の終点マハーチャイ駅と似たような感じですが、メークローン線は単線なので、だだっ広い印象がしました。
駅の中は、観光地だけあって、売店や喫茶店などがあり、お茶を飲みながら列車の発着するところを見ることもできそうです。

メークローン駅_4

時刻表では、折り返しのバーンレーム行きは11時30分発なので、すぐにでも出発しないといけないはずなのですが、出発する様子はありません。
駅前の市場もご覧のように絶賛営業中です。
しばらく待ってみたのですが、発車する様子がないので、あきらめて宿泊予定のホテルへ荷物を置きに行くことにしました。

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